第52回関東口加会(平成30年6月17日)

年に一回の関東口加会総会が、今年も無事開催されました。開催前々日、NHKの番組「チコちゃんに叱られる!」」の撮影担当者から 突然、総会(懇親会)で取材をさせてくれないかとの電話が入り、ずいぶん驚きましたが、会長と相談の上、これも何かのご縁と取材を受けることにいたしました。どんな風になるのかと少々不安になりつつも 総会は予定通りに始まりました。
口加会の総会は、前年からの1年間にお亡くなりになられた会員の方のご冥福をお祈りすることから始めます。そして 母校の校歌を全員で歌い(指揮は例年S31年卒竹下輝夫幹事)、母校へエールを送り、高校生だった「あの頃」を思い出し、会を始めます。

平野会長の挨拶は はじめにご列席頂いたご来賓の方への感謝の言葉から始まりました。そして、今回の案内状に東京マラソンの生みの親である早野さんの講話があることを入れたことで、久しぶりに120名の参加になったと述べられました。会長からは、叙勲を受けられた小柳さんと園田さんの紹介、早野さんの講話について、口加高校での「口加塾」について等の報告がありました。
昨年の「口加塾」は福田健蔵さん(S40年卒)が講演なさり、500名ほどの方の前で2時間を超えお話しになり、大変盛り上がったとのことです。(DVDもあり会長は2回もみたとか・・・)今年の「口加塾」は早野さんとのことなので、今年も大いに盛り上がりそうです。役員会でも母校の為に何かお役に立てないかといつも考えていますが、支部を盛り上げることで、本部同窓会を、ひいては生徒数の増加にもつながればと思うと述べられました。

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本部同窓会林田会長からもご挨拶いただきました。今回はご多忙の為ご列席頂けなかった同窓会顧問でもある松本南島原市長の2期目の選挙での当選を最初に報告くださいました。
学校の現状としては、3年前入学者数が80名、80名と2年続き、何とかしなければと知恵を出し、グローバルコースができた結果 昨年は91名まで増えてホッとしたところ今年度は71名と減り、ゆゆしきことと考えている。手を尽くしているが生徒がよそへ流れる、魅力発信の仕方も考えないといけないが、物理的に交通の便が悪く、交通の費用が掛かる、何とかならないか・・と思っているとのこと。新たに来年度できる福祉科は校区を超えて長崎県下から募集できるとのことですが 寮については県では援助などしてもらえないとのことで、同窓会で何とかしたいと頭を痛めているとおっしゃっておりました。同窓会はどういうものか、どのようなことをしているかわかってもらうためにすべての会員へ「あやめが丘」配布を始めて3年目、協力金をお願いするとともに、今回から「あやめが丘」に広告を募集し、生徒の為に使える余剰金を作りたいとお話しくださいました。母校のために協力したいと思いながら会長のお話を伺いました。

この春から口加高校へ赴任くださった第25代狩野博臣校長先生はS42年のお生まれとか。第一回の関東口加会もS42年に開催されているので関東口加会と同い年・・とのこと。 校長先生は島高卒でいらっしゃいますが、奥様が口加卒とのことで当日は奥様もご参加いただきました。
校長先生からはお持ちいただいた資料「口加今昔」に沿って母校の現状をお話しいただきました。 S40年に普通科250名だった募集定員がH29年には120名へ減少するも充足率は6割を切っているとのこと。我々の時代には考えられないことで本当にさみしい限りです。林田会長も述べられましたが、H31年度には「福祉科」ができ、介護福祉士の受験資格を得られる唯一の県立高校とのことで、生徒が集まることを期待します…。先生方でお考えになったH30年度のキャッチフレーズは「行こうか 口加 リニューアル宣言!」福祉科ができるだけでなく、 特に女生徒に不人気(・・なのだそうです)な制服も一新される予定とのことです。より多くの中学生が「行こうか 口加へ」と思ってくれることを願います。

多忙のため参加いただけなかった松本市長からは祝辞をいただいており、南島原市役所福祉保健部長の田口様(S52年卒)から代読いただきました。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録される見込みであること(7月に登録決定の速報がテレビで流れた折には、昨年の総会でも松本市長が登録の為に頑張っていらっしゃることを伺っていたので思わずテレビに向かって拍手いたしました)、また、国短編映画祭で南島原市観光ショートフィルム「夢」が観光映像大賞(観光庁長官賞)受賞と報告いただきました。早速 南島原市のHPで拝見しました。とても素敵な映像で 是非皆さんにも見て頂きたいと思います。

総会終了後の第二部では 叙勲された小柳博資さん(S39卒)と園田昌彦さん(S41卒)へお祝いの花束贈呈を行いました。

第二部は福田健二事務局次長(S58年卒)に司会を担当してもらいましたが 福田さんが口加生の頃の口加高校で教鞭をとられていた早野さん(S52年卒、東京マラソン財団事業担当部長/レースディレクター)に東京マラソンについてお話して頂きました。2007年東京マラソン第一回では、 10800円の参加費で3万人集まるだろうかと心配なさっていたところ9万人もの応募があり、それが12年目の今では12.2倍の競争率になっているそうです。10万円以上の寄付(寄付先は選べるそうです)で必ず走れるチャリティも先着順なので、昨年も1週間で締め切ったとのこと、10万の寄付をするからといってもなかなか簡単には走れないレースです。ならばボランティアで参加しよう・・と思っても、なんとこちらも競争率が高いとのことで、「走る喜び・支える誇り・応援する楽しみ」の東京マラソンで、どこかに自分を置くことができるとはいえ、誰にでもできるのは、やはり「応援する楽しみ」だけでしょうか・・・。
早野さんは30キロ地点まで1キロごとにペースメーカーへ指示を与えていらっしゃるとのことなので、東京マラソンでは先頭集団の中に早野さんの姿を見ることができますね。オリンピックの招致活動でも 東京マラソンの画像がずいぶん使われたとのこと、「国際大会を運営する能力が東京にはある」ということで 2020年に東京でオリンピックが開催されるのは早野さんたち東京マラソン財団のおかげ・・ということになりますでしょうか。男子マラソンは今は世界との差がまだ3分、1キロあるが、2020年8月の暑い中でのレースでは地の利を生かし,もしかしたらと・・・と男子マラソンの明るい情報もいただきました。今回の参加者の中には 東京マラソンで実際に走った方、抽せんに外れた方もおいででした。 私は市の大会で10キロ走るくらいですが、いつか東京マラソンに応募できるようになりたいと思っています(思うだけです!!)。

乾杯の音頭は例年通り S27年卒86歳の菅沼相談役にお願いしましたが、90歳までは生き抜いて、乾杯の音頭を取ってくださると仰っておりましたが、90歳と言わず ずっと乾杯の音頭はお任せしたいと思っています。「来年を楽しみに 今日を楽しんで 乾杯!」

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例年懇親会ではビンゴをしておりましたが、今回は趣を変えてクイズをいたしました。 方言に関する問題を福田事務局次長がたくさん考え、参加の皆様や役員から提供頂いた沢山の品物を正解者への景品にいたしました。早野さんから提供された東京マラソン関連グッズが正解者への景品の問題では正解者が多く、ジャンケンにはとても熱がこもっていました。

「チコちゃんに叱られる!」の取材が 最初に打ち合わせしていた時間より大幅に長引いてしまい、時間が残り少なくなってしまい、クイズの時間をゆっくり楽しめなかったことを皆様に申し訳なく思っております。
残念ではありますが、テレビ番組の取材というのはめったにないことでもあり、ご理解いただけるとありがたいです。
今回参加いただいた皆様、そして今年は参加できなかった会員の皆様にも 来年の総会ではお目にかかれますよう役員一同お待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。

今回取材のあった「チコちゃんに叱られる!」の放映日は9/14(金)、NHK全国ネットで「イライラのイラはトゲ」のサブタイトルで放送され、事務局の福田健二さんや竹下輝雄さんが画面いっぱいに登場しました。

事務局長 中島直子(S48卆 加津佐町出身)